【ゆる〜くレビュー】seventh wonder ”Tiara “
基本、私は音楽に関して「情弱」です。
だから、ラウドパークがなかった今年にこんなに新しいバンドに出会ったというのは本当にすごいことなのです。
Twitterってすごいですね（笑）。←良盤情報はすべてTwitterから。発信してくれているプログレ好きの皆さん、感謝しています。
というわけで、今回のゆる〜くレビューはseventh wonderだよ。
…誰？？だったよ、もちろん。
今年、8年ぶりにアルバムをリリースしたらしい彼ら。実はその時にcircus maximusと比較するツイートがいくつか上がっていたんですよね。
で、気になって聴いてみたくなったわけです。
正直、最初は「…ん？」という感じだったのですよね。
悪くはないけどこんなもんかな？subsignalを初めて聴いたときみたいな衝撃はないな、と。
ところが。
何故だか癖になって気づけばヘビロテ。
で、じわじわと沁みてくる音。静かにいつのまにか脳内に居座るメロディ。
なにこれ、こっわwww
全体的によく計算されて作られているアルバムだなぁと感じますね。
演奏に関しても申し分ないレベルだし、楽曲ももちろん素晴らしい。
でも、このバンドの魅力というか色というか印象の大部分を握っているのはヴォーカリストでしょうね。
トミー・カレヴィック。
ヴォーカリストに対して使ったことはあまりない言葉なのですが、非常にテクニカルで上手いシンガーです。
実は、彼は現在KAMELOTというバンドのヴォーカリストを兼任していて、私はラウドパークでちらっとだけ見ているんですが…1曲見たかどうかってとこなんですよね。勿体ないことをしたな。
ではいつものようにざっくりしたピックアップ曲の感想などを。
＃2 The Everones
序曲的な＃1から続くこの曲の最初の部分だけで、トミーがどれほどのヴォーカリストなのか思い知ることができます（笑）。
ただ上手いのではなく、表現力の豊かさが溢れ出てるわ。
パワフルでありつつも端々にほんの少し切なさを滲ませてくるようなヴォーカルにジワジワやられます。
変な癖もわかりにくさもないので、初めて聴いたときにはこの曲が一番印象に残ったかな。
＃6 Tiara’s Song (Ferewell pt.1)
この曲から3曲が組曲形式になっていますが、これがタイトルチューンとみていいんでしょうかね。アルバムタイトル入ってるし。
ハッとするようなイントロから始まるこの曲は、とても歌メロが美しい。
そのただでさえ美しいメロディを緩急自在のヴォーカリストがこれでもかというほど感情豊かに聴かせにきます。
ちなみに、この曲はmvが作られています。
相変わらず歌詞の意味はまったくわからず聴いているのですが、なんだかちょっと意味深なmvになってますので、興味がある方は動画サイトで探してみてください。
あ、タイトル的には組曲なのですが、＃7、＃8はこの曲とはまた別の印象を抱くと思います。＃8はもう本当に、トミーありきの楽曲で彼の歌唱力だからこそ成立するものかと。アウトロまで聴くとじーんと胸に広がるものがあります。
＃12 Procession
＃13 Exhale
ここは別に繋がりのある曲ではないのかもしれないのですが、個人的には2曲まとめて語らせてもらいたい（笑）。
＃12はパイプオルガンの伴奏に乗せて歌い上げる短いヴォーカルソロなのですが、この優しく柔らかく穏やかな曲の後に、非常に激しい感情を剥き出しにしてくる＃13。
この流れがやっぱりとても計算されているな〜と感じる部分なんですよね。
一旦、なんだかふわりとした気持ちになったところに、激情が突き刺さってくるんですよ。痛いくらいに。
全体的には攻撃的な印象を受ける楽曲なのですが、ただ激しいだけでは終わらないトミー（笑）。
ラストに向かう展開が秀逸ですね。一度少し絞ってからのサビの繰り返し、最後の「And the world Exhaled」で鳥肌立ちます。
実を言うと、このアルバムに関してはsubsignalほど分かりづらくはなく、すんなりと「良いな〜」って思えるような気がするんですけどね。
おそらく、私自身がsubsignalの特徴ともいえるとても美しいコーラスラインが好きなんだろうなっていうことに後から気づきました。
ただ、今は…トミー・カレヴィックというヴォーカリストにすっかり魅了されてしまったからなぁ。
これからseventh wonderの過去のアルバムと、彼が加入した後のKAMELOTも聴いてみようかな。
今年のゆる〜くレビューはこれで最後になるかと思います。
来年はAVANTASIAが新譜を出すようですね。ワールドツアーで来日するのが待ち遠しいです（絶対来るハズという決めつけww）
それとDream Theaterもそろそろ…？
楽しみにしてようっと。
