【感想】Dream Theater 「Images and Words」
ちょっと怪しげな物を100均で見つけた。
買った(爆)。
ただ入れ物に仕込むだけでスピーカー効果とか。本当か〜?
…本当だった。驚き。
音質はもちろんiPhoneのスピーカーそのものだけど、断然聴きやすい。100円で。すごい。
…音楽好きなら、ちゃんとしたスピーカー買いなさいよってツッコミはなしにして。
さてさて。
少し前に書いた20,000円のチケットの先行抽選には外れました。プレミアムシート、一体どのくらいの席数の設定なのか、ツイッターなどで見ても外れた人がかなり多かった様子。
で、その後他のチケットサイトで無事S席をゲット。
えらく後ろの隅っこの方でしたが、音は聴けるんだし問題なし。
一般発売後、愛知公演だけいち早く売り切れたね(多分土曜日だからかな)。
出会いはやはり「I&W」なのだけども。
チケットの準備が完了したので、ずいぶん前にうっかり手放してしまっていたらしい音源を購入。
久しぶりにじっくり聴いてみたよ。
みんな大好き「I&W」(笑)。
おそらく、Dream Theaterはこのアルバムから入ったという人がかなり多いんじゃないのかな。私もそのクチです。
ただ、当初私はこのアルバムに関してはさほど感銘を受けるということはなくて(!!)その何年か後に聴いた「Octavarium」、その後の「Systematic Chaos」でぞわわわーーっとこれすげぇぇぇぇ!!な感覚にやられちゃったわけなのですが。
だから、あまり「I&W」って聴いてないんですよね(そう、音源手放してることも気づかなかったほどにw)。
今回改めて聴いてみたわけです。
【Play】ヽ(´ー`)どれ…
(´・ω・`)………。
(*⁰▿⁰*)ハッ!!
ええええーーーーッ、すごくいいじゃーーん!!?
ってなったよ(笑)。
古い作品なので音はさほど良くないのですが、楽曲の世界観、そして完成度…どうして当時そこに気づけなかったのかと愕然とした。
全体を通して緩急のついた展開は秀逸。1曲の中でも変拍子、テンポが変わる等多用しているというのに、アルバム全体を通して流れを途切れさせることもなく、混乱させることもなくおさまりが良い。
やや不穏な雰囲気のイントロから始まる1曲目「Pull Me Under」はいきなりの8分超え。
曲の後半で緊張感を高めていったところだったのに、突然ぶった切るように乱暴に終わらせ2曲目「Another Day」のイントロに繋げる。
これ、すごく上手いなーと思うんですよね。
これからどんな展開に?と思っているところでブツっと切れて、ふわっと優しいイントロが始まる。
もうね、一気に「Another Day」に引き込まれるわけです。
その2曲目。これが一番のキラーチューンという人も多いよねきっと。
非常に優しく美しいメロディラインがとっても印象的な曲なのですが。
歌詞がね、なんとも言えず切ないのです。
「もう1日生きて、高いところに上って、(生きるための?)別の理由を見つけよう。探しているものはここでは見つからないから、死ぬのは違う日にしよう。違う方法を探してみよう」
ざっくりそんな感じですかね。不思議な歌詞だなぁと思っていたのですが、メンバーの家族の闘病がテーマだったみたいです。
ガンだったということなので、おそらくあまり予後の良くない部位のガンで本人が絶望して死を望んでいるのを何とか持ち直させようとしている家族の心情でしょうか。
私個人としてはこの歌詞から残念ながら「希望」は感じられないのですが、優しい旋律から「どうか穏やかに過ごしてほしい」という祈りのような気持ちは感じられます。
実際はどんな気持ちだったのか、それは当事者にしかわからないことですけどね。
「Another day」が最後まで美しく静かに終わると、ガラリと雰囲気を変えて「Take the Time」がスタート。
これがまたドリムシらしさてんこ盛りみたいな1曲で。
「Another day」でやや抑えていた感があるテクニカルな部分を惜しみなく全力で展開していくような曲ですね。これと5曲目の「Metropolis pt.1」(これもすごいですよ)を聴くとドリムシってどんなバンドかよくわかるかも。
さらっと間を飛ばしちゃいましたが4曲目の「Surrounded」は再び優しい雰囲気の曲。
こうやってガツガツきてる系とふんわりしてる系を交互に入れてくるのが5曲目までの展開。
では6曲目はふんわり系…?と思っているところで「Under a glass moon」。
全然ふんわりしてないです(笑)。どころか、アルバム全体の中で一番へヴィに疾走する曲で、私はこれが一番好きです。かなりテクニカルな曲でもあるので、ああさすがDream Theaterだなぁとしみじみ思えることでしょう(笑)。
残り2曲か…ここまでで正直お腹いっぱいになっちゃうところなんですが…。
全然休ませてくれないのが「I&W」。
次の「Wait For Sleep」(ピアノの旋律が美しい繊細な曲です)で「Under~」の疾走感を一度リセットさせてからラスト「Learning to Live」へ繋げます。
これだけのアルバムのエンディングを務める曲。
この曲は実はあまり印象にはなかったのですが、今アルバムを通して聴くと「ああ、なんかわかるなぁ。これがエンディングでアルバムの雰囲気を決めてるんだ」という感じがします。漠然としてますが、そんな感じなのです。
ものすごい楽しみになってきた
改めて聴いて、その良さとすごさを感じたアルバム。
今回の公演はこのアルバムの再現公演です。つまり全曲この流れのままやるってことです。えー、これだけで1時間ぐらいあるじゃん(笑)。
さらに最近のアルバムやちょっと古いアルバムからも色々やってくれるみたいなので全体としては3時間ぐらい?の公演になるような感じなのかな。
いやー、すごい楽しみになってきた。
早く9月にならないかなぁ。